再 ❝ヘビ❞のお話・・

最近、嬉しいことに例の『コロナ』のおかげで、毎日のようにメディアで‟ヘビ”の面影を見かけるようになりました。

こないだも、テレビのニュースでWHO・世界保健機構のテドロスさんが出ていたんですが、バックにWHOの横断幕が飾ってあるでしょ‥

ご案内の、国連のシンボルマークの上に描かれている「杖・つえに蛇が巻き付いた」ロゴマーク・・。

いつも画面の正面に映っているもんだから、けっこう目立つんですね。これは「アスクレピオスの杖・つえ」というものなんです。

アスクレピオスというのは、ギリシャ神話に出てくる神さまの一人でして、彼はとにかく献身的に病気の人間を治したり、死者を生き返させたりしたというので医学の神・シンボルになっているんですね。

しかし、あまりにも人間たちを愛しすぎたために、他の神さまや最高神ゼウスの怒りをかって、しまいには殺されてしまうわけです・・。

そういった慈悲深き神・アスクレピオスの愛用している杖に、大きな蛇がグルグルと巻き付いているといったアンバイなんですね。

どうですか、こういった神話の筋書きを聞かされると、ずうっと昔に人間を愛し知恵・科学を授けたために地球に追放された‟ヘビ”たちの話を思い出しませんか?・・あまりにもそっくりなので、びっくりしますよね。

まぁ、ギリシャ神話に限らず、ご案内のように世界各地の文化・伝承や宗教のなかに、慈悲と救済のシンボルとして‟ヘビ”の痕跡が色々と残っているわけです。

例えば、仏教でおなじみの観音菩薩なんかはその代表ですよね。あらゆる方向を見渡して苦しむ人々を見守る十一面観音や、たくさんの手を使って多くの人間を救い上げる千手観音・・etc・・。

こういった観音や菩薩の性格というのも、人々からナーガ(ヘビ)と言われ慕われた仏陀を通して‟ヘビ”の慈悲心・愛が具現化されてきたものなんですね。

まぁ実際、彼らは何千年もこの地球に我々と共に暮らしていたわけです。そして帰還を許され、彼らの惑星に帰った後もずっと人間たちのことを信じて手を差し伸べてきたわけですからね。

そういった理由で、『般若心経』でおなじみの観自在菩薩の原語「アヴァローキテー・シュヴァラ」=「遠くから見守っている自在なる者」といった意味あいにも、なるほどなぁ・・と思うわけなんですね。 

まぁ、今度テレビにWHOの横断幕や旗が出てきた時にでも、そこらへんに注目してご覧になってみてください・・。

ここで一句

まさに今 使って生かせ 慈悲と知恵