再々『無の瞑想』のお話

・・wamさんから、意識と無限との関わりの件について・・まぁ何度も言うようですが、‟ヘビ”が仏陀に与えた最も大切な教えというのは「意識を使う」ということではないでしょうかね。

仏陀曰く『意識していないということは、死んでいることと同じだ・・』といったように、とにかく何をするにしても「意識、意識・・」といったアンバイ。彼は死ぬ間際まで弟子を叱咤激励していたようで、彼の遺言に至っては『常に意識しているように・・意識することを怠ってはいけない・・』ですからねぇ。

まぁそういったわけで、これこそが我が師の遺言であるということで、残された弟子たちは夫々に彼の遺志を引き継いで意識にスポットを当てることは忘れず、意識に特化した瞑想を現在に至るまで伝えてきたわけですね。

その痕跡が御案内の禅やヴィッパサーに残っているわけで、最近ではそれらから派生したマインドフルネス訓練法といった形で行われていたりもするわけです。

こういったような意識の瞑想・訓練が進んできますと、我々の意識の筋肉も付いてきて段々強くなるんですね。ですから日常においてもその瞑想効果なるモノが発揮されて、自分の所作を観ても『意識的にやっているんだなぁ~』といった場面も増えてくるわけです。

そして、嬉しいことには自己プログラミングも進み、心の悪いクセも知らないうちに治ってきたりして、まぁそういった副産物に巡り合って喜んだりすることもあるんですね。

そうしていくうちに『観照の作法』も身についてきて、意識が自然と快楽の方向に向かわせてくれるようになるわけです。つまり、我々の遺伝子に始めからプログラムされた快楽原則に従って、意識が‟善き快楽”を拾って幸福への道を選び、そこへと導いてくれるといったわけです。

試しに、たとえば日常の場面で『どうですか、いま幸福ですか?・・無限と共に居ますか・・エロヒムと一緒ですか?・・』といったように、あえて自分自身に‟いま”の自分のあり様を尋ねて観てみてください。

そうすると、とても気持ちが善い状態ならば『いま、〇〇でとても幸せな感じ・・』と、ありのままに答えるでしょうしね。あるいは気持ちがニュートラルな状態なら、自然に観照モードのスイッチが入って、色んな幸福感を拾ったりもできるのではないでしょうか。そうすると、ふだん見過ごすような一見どうでもイイような場面に出会っても、そこで思わぬ歓びを味わうこともできるでしょ。

たとえば、散歩中にでも『このように、ちゃんと足で歩ける・・』とか『天気も良くて道端に可愛い花がさいているし・・新鮮な緑の香りのする空気が吸える・・息を吸えることがうれしい・・』とかね。そこに在るどのような些細なモノだと思われるモノ事であっても、それらと自分がつながっている実感、一つになっているといった快楽も味あわせてくれたりもする。

あるいは、そういったモノが何も無くても、おかしなもので『ここにすべてがある・・いま、ここに存在する・・それだけでうれしい・・』と思えたりもする、そういったこともあるわけです。

これなんかは限りなく無限に小さな所にスポットが当たった歓びと云えるかもしれませんが、これも境目のない幸せを感じさせてくれる無限意識の成せる技なんでしょうね。まぁ元々は自分も自分以外の存在も、すべて同じ無限の一部ですからね。

意識もそれと一緒で、自分の意識もまわりに存在する夫々の意識も元々は一つ、更に無限小に生きる生命の意識から無限大に生きる生命、その物質とエネルギーは一緒・・つまり無限の物質‟チリ”の中にある意識も、その‟チリ”で出来ている我々の意識も、時空を超えて存在する意識はほんらい同じ意識なわけですからね・・

それを想うと、それらと同じ意識でつながっている自分は孤独ではない、決して一人ではないんだと、すべての生命とつながっている、そして無限ともつながっている、エロヒムとも一緒だ・・ありがたいと、そういった幸福をも味わせてもらえる・・

その感覚が、遺伝子レベルで誰でも持っている『無限意識』のカメラを無限小から無限大へと、自由にズームアップにしたり、あるいはズームアウトして楽しんでいるエロヒム目線に限りなく近づくことにもなるんだと思いますよ。

追記・・これは無限小へのアプローチとは別に、「官能瞑想」で限り無く無限大を意識する時のイメージの話なんですが、まぁ無限に大きいも小さいも無いんでしょうけどね・・最近見つかったというラニアケア超銀河団が面白いんですよ。

ちなみに、このラニアケアというのはハワイの言葉で「無限の宇宙」といったような意味らしく、まぁこの名前には少しばかりの縁を感じるんですが(笑)・・フランスのある学者がこの銀河団を拡大した図面を見て、神話に出てくる火の鳥にそっくりだと云うんですね。しかし、なぜか私には神経細胞の拡大図に見えるんですよ。

たしかに、図面をズームアウトして見るとこの超銀河団の隣にも似たような超銀河団が在るらしく、おそらく夫々の超銀河団同士はネットワークを作っているのでしょう。

そして、その超銀河を構成している二十個くらいの銀河団があって、その中の一つの銀河団の中に我々が居る天の川銀河があるんですが・・これが他の銀河たちと一緒になって、その超巨大なラニアケア銀河団近くの重力場のポイントめざして、川のように流れ移動しているというわけです。

つまり、この図面を見ると銀河団同士のネットワークが我々の脳内の神経細胞のネットワークの形状とそっくりといったアンバイなんですね。そこで、自分勝手なイメージからか、どうしても超銀河団と脳内の神経細胞と意識がリンクして見えてくるわけです。

まぁですから、大きさが五億光年ある超銀河団ラニアケアの端っこに在る極小の世界に自分が居るにもかかわらず、自分の脳の中には巨大なラニアケア超銀河団レベルの銀河団が無数につながって神経細胞のようにして存在る・・少しややこしいですが(笑)

そんな感じで、まるで我が天の川銀河が他の銀河たちと一緒に遊んでいるような・・自分の脳内に在る神経細胞の細いトンネルを経由して、となりの神経細胞のなかを意識がゆっくり流れ移動しているような・・そんな不思議なイメージを抱かせてくれるといったわけなんですね・・。

ここで一句

気が付けば いつもどこかで 空になり