続 色即是空的こころ➏

・・『将来、地球の科学技術が高度に発達して惑星間文明に到達した時に、その大きなエネルギーに見合った大きな慈悲・愛のエネルギーが必要になる。

もしそこで、人間に慈悲・愛の心が足りなければ、つまり慈悲・愛と科学技術のバランスが崩れると、人間の持ち前のエゴと攻撃心によって争いが起きて核戦争などにより地球が壊滅するような大変な事態になる・・』といって、エロヒムは遠い昔エゼキエルに将来起こるかもしれない地球の映像を見せたわけです。

そこで現在、もし我々がそういった危機を乗り越えて、仏陀が云った「悟りの境地=科学の黄金文明」に至るためにはどうしたらイイのかというと、まずは日常のなかで一人一人の「慈悲・愛のエネルギー」を意識的に使って物事に対処していく。

そして、遅すぎるということはないですからね・・時間をかけてでも、皆でそれらの善きエネルギーを結集させて、来るべき未来のために準備しておきましょう・・と、まぁ何度もシツコク云う事なんですが、これが大切なポイントになると思うんですね。

そのために、エロヒムは歴代の預言者を教育して地球に送ったり、時には賢人たちにインスピレーションを与えたりしながら、人間たちを教え導いてきたのではないだろうか?と・・まぁ、そういったようなお話をしました。

・・とにかく、最初の人間に対しては基本的にヒトとして、やってイイことイケナイこと・・道徳的なモノを一から教えなくてはいけないわけでしょうからね。まずは、簡単に云うと「殺すな、盗むな、嘘をつくな」・・etc・・などなど、モーゼの十戒や仏教の五戒でご案内の戒律を与え、それらをしっかり守ることを教える。

次には、自分以外のモノに対する慈しみや愛に関するモノですね。例えば、孔子やアリストテレスなどが説く家族や仲間・社会に対しての「礼儀・友愛」といったモノを伝える。それから一歩進んで、仏陀やイエスが説くように敵・身方などと分け隔てをしない「慈悲喜捨や博愛・無償の愛」といったモノを順次教えていくわけです。

ご案内のように、こういった「慈悲・愛のエネルギ-」のスケールアップに関わるエロヒムによる教導はモーゼの時代からイエスの時代あたりまで、約4000年前位から2000年前くらいの間に集中して行われているんですね。

そして近年、科学も進歩してヒトゲノムの解析も大体終わり、色んな遺伝情報も細かく報告されてきていますよね。そこで最近とくに興味をひくのは、「慈悲や無償の愛のエネルギー」が遺伝子レベルでどのような効果を及ぼすのか・・といった遺伝子発現プロファイリング及び、免疫学・心理学の研究からの成果といった処です。

もちろん、ヒトの細胞のなかにあるゲノム(遺伝子)の配列のなかには、始めからエロヒムによって慈悲・愛のエネルギーを発動させるような善きプログラムは設定されているとは思いますが・・たとえば我々が日常のなかで、この善きエネルギーを使うとしますよね。

そうすると、そこで我々のゲノム(遺伝子)が反応して、このゲノムが免疫細胞を活性化させるといった事が最近の研究で明らかになってきているんですね。

つまり、何を言いたいのかというと・・ヒトは他人のためにあるいは社会的な幸福のために、長期的な目的意識や使命感を持って行動し、それによって生きがいを感じることが大切だということなんですね。

そして、それによって自身が喜び・快楽充実感・幸福感を味わうことで、抗ウィルス・抗体遺伝子の発現が強くなる、つまり免疫細胞の働きが強力になるといったことが解ったわけなんですね。

例えば、世界の貧困をなくす運動とか、へき地や戦地でのボランティア医療行為など、またはR・Mのメッセージ普及活動・・といったような処で見受けられるモノですかね(笑)

この場面での喜びというのは、云わば仏教の「四無量心(慈・悲・喜・捨)」でいう処の‟喜”みたいな幸福感でしょうね。つまり、‟見返りを求めない無償の”行為によって他人が喜ぶ、そして他人の喜びが自分の喜びにもなる・・「慈悲・愛のエネルギー」による幸福感の共有・循環・・そういった幸せ・快楽が自らのゲノムを刺激して細胞を元気にするといったわけです。

ちなみに、自己の欲求充足的な快楽(仕事などでカネを儲けて所有欲を満たすなど、いわゆるセレブ的なよろこび・・)であれば、その快楽を味わえることは味わえるんですが、面白いことに抗体遺伝子の発現がきわめて低いということらしいですね。

つまり「一過性のドーパミン的快楽は、その時よろこびは得たとしても、遺伝子じたいは全く幸福ではない・・」といった不思議な現象が細胞の中でみられるというわけです。

そういったわけで、慈悲あるいは無償の愛のエネルギーを使うことによって、我々の心は平安と幸福感に満たされるわけだし、体の健康を保つこともできる。心身ともに健康でいられるといったアンバイ・・。それだけでなくて、もちろん他のヒトの幸福に役立つわけだし社会的にも貢献できる・・ひいては人類全体の幸福にもつながっていくわけですよ。

結果、他人や社会の幸福のために使われた慈悲・愛のエネルギーのパワーが、そのまま自分自身の幸福にリンクしていて自他共に幸福・・全てが丸くおさまってメデタシ、メデタシ・・といった非常におもしろい図式になる。

まぁ、慈悲・愛のエネルギーを使うということで、一石二鳥、三鳥のすばらしい効果があるという事になるわけですから、この善きエネルギーを日常で大いに使って、『自分の遺伝子・DNAを喜ばせてください・・』ということなんですね・・

さらに、特にこのシステムのすばらしい処は、この善きエネルギーを長期的に使って色付けされたゲノムたちは当然「善き遺伝情報」として残るわけですから・・エロヒムも獲得した遺伝情報は七世代受け継がれますよ・・と言ってますしね・・慈悲・愛の心は遺伝する、つまり子々孫々に受け継がれるということですからね。

そしてゆくゆくは、この健康的な善き遺伝子・DNAを持った人間たちが世界中に広がっていく。そこで、ゆっくりと時間をかけながらも今度は個人レベルを超えて、人類という大きな身体を慈悲深き健康体に仕上げて・・めざす処へアプローチしていくことになる・・こういったビジョンはどうでしょうか?・・

エロヒムによって創られた、このような「心と体の設計図」にプログラミングされたシステムは、ホントにうまく出来ているものです。

ここで一句

慈悲ごころ ゲノム子孫に 受け継がれ