続 色即是空的こころ➍

もし我々がこの難局を乗りこえて、ご案内の『愛・慈悲のエネルギー』で満たされた科学の黄金文明に入っていくならば、はたして我々はどういった社会を作っていくのだろうか・・そのビジョンとは?・・。

それについては、エロヒムの社会づくりのあり様をご覧になれば、これも大いに参考になるのではないでしょうか。例えば、いま一番問題になっている地球上での暴力行為や戦争といった争いごとに関する問題ですよね。

こういった問題をすでに解決している彼らの社会を観てみると、地球では無秩序に使っている闘争心・攻撃心・暴力・・といったエネルギーの‟嫌われモノ”に対しても、その活用方法がとてもうまく出来ていると思うんですね。

例えば、エロヒムの社会ではヒトの闘争心を満たす危険なスポーツが十分に発達しているわけです。エロヒムの世界ように、あらゆる物事を受け入れる広い人間の慈悲の心と科学技術が成熟して、文明が究極にまで洗練されていくと、その文明が衰亡しないようにバランスをとる必要がある・・

そのためにその正反対にある野蛮なモノ、原始的・本能的なモノを持たなければならなくなるみたいですね。まぁこれも我々の想像の枠を超えた大いなる慈悲・愛の寛容さなんでしょう、そこで人間の攻撃心・闘争心・暴力を大いに満たしてやるといったわけなんですよ。

他人の生命を尊重するのはもちろんなんですが、彼らは「限定された特殊な範囲内」での死の願望や死の戯れも尊重されてしかるべきだとも云うわけです。

心理学的に見るならば、一試合に何人も死人が出るといった競技で、若者たちが自分の命を危険にさらすことが出来るという事が、彼らの闘争本能ごときモノを解消させているわけです。ちなみに、もしその競技で自分が死ぬことがあっても、蘇生させない云々・・といった誓約書もあるらしいですね。

つまり、そういった命がけの危険なスポーツや競技は闘争心が強い人たちの遺伝子レベルでの欲求を満たしてあげるので、そんなことを望まない人たちを危険な方向へ追いやることが無くなるわけですね。それらのスポーツが安全弁になるということです。

また、それを見物するだけの人にとっても、自分たちの攻撃的なエネルギーを発散することができるだろうし、それを娯楽にまで昇華していけるわけですからね・・なかなか一般社会の中では戦争や暴力が起こりようが無い・・多くの問題が、これで丸くおさまる(笑)・・といったアンバイですかね。

こういったように、エロヒムの社会のシステムというのは、人間のあらゆる願望・ヒトそれぞれの幸福を満たそうとする、至れり尽くせりの究極の社会なわけです。

そこで、もしも人間が自分たちの住む社会を守って、しかも夫々が幸福に生きていこう・・というのであれば、個々のエゴ・エネルギーであれ、闘争心・攻撃心であれ、これらも一つの個性として尊重し、それを上手に表現させるためのシステムを作っていくようにしていく・・これは大いにエロヒムから我々は学ぶ処があると思いますね。

エロヒムが持っている究極の『愛・慈悲のエネルギー』を使って、社会という大きな母胎をいったん作ってしまうと、そこに宿る子供たちの持つ闘争本能やエゴ・エネルギー、我々から観ると一見わがままな欲求と思われるモノに対しても、その大きな包容力でもって限りなく包み込むことができてしまうモノなんですね。

彼らは、そもそもエネルギーじたいは善いとか悪いとかといったモノではなく、知恵をもって使うのか無秩序に使うのか・・その愛と知恵の使い方しだいなんですよ・・と教えてくれているわけです。

ここで一句

エゴも死も 知恵と慈悲とで 成仏し