続 色即是空的こころ・・➎

エロヒムはこのように云うんですね・・『誰に対しても、いかなる形の害を及ぼさない人間の喜び・快楽であるならば、その限りにおいて、喜びをもたらすモノはすべて肯定されるべきです・・』あらゆる快楽・官能・喜びというモノは本来、‟外に向かって開かれたモノ”であり、開かれたモノはすべて善いモノだと・・。

‟外に向かって開かれている”・・つまり、快楽の可能性には限りが無いというわけです。快楽原則のシステムを基本にして、我々の心と体の設計図を作った彼らがこう云うわけです。

しかしその快楽を社会のなかで、人間が夫々に思い描く幸福を享受しようと思うならば、これも限りなく人間の“知恵”というモノを使ってこれを受け入れていかなければならなくなる。

つまり、『科学技術と慈悲・愛のエネルギー』といった知恵を結集させて、嗜好・価値観が違った人間の‟あるがまま”さを受け入れるだけの大いなる母胎を作っていく必要があるというわけです。やはりここが、一番のポイントになる処ではないでしょうかね。

そして、我々がもしこの困難を乗り越えて、それが実現できた暁には、人間同士がいたわりと尊敬に満たされ、誰もが本当に好きなことだけをしたいと願い、自分の能力の開花だけに人生を捧げることが出来る・・そういった地球の未来がそこに待っているといったわけなんですね。

例えば、したくも無い労働をすべてロボットがやり、貨幣や所有制度が無くなって、病気の苦しみや食糧問題から解放されて、戦争もなく人間が自由と平安に満たされた生活を保障する社会を想像すると、どうでしょうか?誰でも自分の好きな事をやるしかなくなるのではないでしょうか。

あらゆる分野の研究、芸術、スポーツ、レジャー、エンターテイメント・・etc・・。自分の能力・嗜好をいかんなく発揮し追及していく・・そういった方向に興味や欲望が自然に向いていくだろうし、

当然そこにはエロヒムがそうであったように、‟科学的な生命創造”といったモノもあるでしょう。ただしこの件に関しては、先に言った『誰に対しても、いかなる形の害を及ぼさないこと・・』という不文律があるわけなんですね。

というのもご案内のように、かつてエロヒムの惑星でこういった事件が実際あったんですね。科学者たちが、試験管の中の生命を創造する実験に熱中するあまり、世論の心配をよそにとんでもない怪物を創ってしまった。

いわゆるディノザウルスとかプロントザウルスといったような恐竜類のことです。それらのうちから逃げ出したものがあり、事実何人かの犠牲者が出たわけです。まぁ、当初から政府からの禁止命令があったのですが、生命創造に対する不安が現実のものになってしまったんですね。

しかし、それでも止むこと無く、エロヒムの科学者たちはかねてより探査していた遠くの惑星のなかに、自由に実験ができる場所を見つけて、そこで実験の続きを行うことになるわけですが・・その一つが地球だったというわけです。

ここで一句

どこまでも 求め続ける ヒトのさが