・・ヒトが病に罹っているんだと自覚して、これを治そうと一念発起するならば、 この時点でもう病の半分は治っていると同じなんですね。
なぜなら初めからその病の原因は解かっているわけだし、仏教では『四諦八正道』といった対処法・治療法もちゃんと用意されているわけですからね。あとは本人がそれを実践するだけでいいわけですよ。
そこで、四諦の二番目は『集(聖)諦』ですね。これは“苦”には原因があるということなんですね。これを解かりやすく言うと、我々の悪いクセや習慣というのは、おおよそ過去の教育によって出来上がるわけですよ。
まぁ、生まれもっての遺伝子レベルでの悪いクセといったモノもあるでしょうけれども、仏教ではこのクセ・悪習というものはすべて、“三つの毒”に冒されているモノの考え方・価値観・人生観から生まれるというわけです。
この三毒というのは、ご案内の①貪・とん=強い所有欲などの利己心(エゴ)・貪欲さ。②瞋・じん=嫉妬などの怒りの感情。③痴・ち=宇宙の真相や無知・ものごとの本質を知らない愚かさ・・この三つの毒ですね。
嫉妬に限らず、人間のすべての“苦”の原因はこの三つのコラボによるものですから、この毒にやられているクセを治さなければいけないというわけです。
これを一口で言うならば自己プラミング・・今まであたりまえに使っていた、毒に冒されている古いプログラムを捨てて、新しく作ったプログラムと入れ替えをするということです。このプログラミングによって、第三番目の段階『滅(聖)諦」』の、“苦”を無くしていく・・そのステップに行くわけです。
もちろん、この新しいプログラムは何に基づいて行うのかというと、“ヘビ”から伝授された空(無限)の哲学・意識・慈悲(愛)のエネルギー・・を含む八つの「知恵のエッセンス」なわけです。
これが第四番目の段階『道(聖)諦』である、“八正道”というものなんですね。これらのエッセンスを栄養にして、かつてエロヒムも歩いてきた知恵の道を我々も歩いて行こうというわけなんです
そして、人生というのは自分の“心”が作っていくわけですから、仏教のフレーズでご案内のように、やはり“心をつくる”というのが一番のポイントになるのではないかと思いますよね。「心をつくる」と言いましたが、これを解かりやすく言うならば『自己プログラミング』ということなんですね。
エロヒムには、こういった名言があるんですね。『人間は、自己プログラミングと自己再生が可能な、生物コンピューター以外の何者でもない・・』と。
・・まぁ、何とも味気の無いフレーズではないかと思うかもしれませんが、“生物コンピューター”これが我々人間を創ったご本人たちが、我々に教える真実の人間像なんですね・・つづく。